【20190321 vs Fighters】復活を誓うバッテリーは優勝の夢を見るか?
1.左腕が唸れば
思えば、昨季の私のシーズン初参戦もスターターは21番を背負った男だった。 あの日は彼の復帰戦であり、そして私のいち野球ファンとしての復帰戦でもあった。
現役の高校球児だった頃は時間的問題、そして引退後は精神的問題で野球観戦から離れていた。"おなかいっぱい"といったところか。
しかし彼の「弱気は最大の敵」という力強い言葉は私を勇気づけてくれた。実にプロ野球選手とは子供たちに夢を与える職業である。
結局復帰戦は苦い結果に終わったが、逆襲に燃える彼は今季投手陣の中心としてチームを引っ張っていくだろう。知性的なコメントが先行しがちな彼だが、結果、そして背中でも示していってくれるに違いない。復活へ、「逆境こそ覚醒のとき」である。
2.帰港
というわけでようやく私の球春が到来。
先の下関凱旋試合が中止となり、その際に開催する予定だった70周年記念イベントが偶然にもこの日にスライドしてきた。
マルハ会長や下関市長など錚々たる顔ぶれが揃い、開幕前の最終調整の場は彼らのスピーチによって一瞬にして優勝への道標を示さなくてはならない場と変貌したのであった。(重…)
選手監督はもちろんのこと、愛すべきマスコット達も70周年記念ユニフォーム(初代ホエールズ復刻ユニフォーム)を纏っての試合となった。
例によって主将や某大洋戦士の周囲は昭和ムードに。
そして前所属チームで数多の悪趣味デザインユニフォームを着用してきた百戦錬磨の参謀、伊藤光は当然今回も凛とした佇まいで完全に着こなしていた。イケメン強し。
結果は2-2。双方が残塁に次ぐ残塁、投手戦なのか打撃戦なのかよくわからない試合だった。
3.グラウンドに輝く一番星
1点ビハインドの最終回ツーアウトから佐野のソロHRで追いついたことで勝ったような雰囲気であったが、後続の戸柱がヒット後に二塁上でライトの杉谷に刺されたことでなんだか微妙な雰囲気で幕を閉じた。負けるよりかはよっぽどマシだが。
その杉谷は安定のポテンヒット、そして覚醒国吉に159km/hをお見舞いされ空振り三振などとにかく話題に尽きなかった。やはりこの男、何か持っている。
4.開幕投手
試合後に赤レンガ倉庫前で執り行われた決起集会の場で正式に今永昇太の開幕投手が発表された。
開幕前最後のゲームこそ要所での制球に課題を残した(被弾2)が、ファストボールのキレはルーキーイヤー以上のものを感じさせる威力であった。
言葉だけではなく納得の結果でエースに勝ち名乗りを挙げられるか。今季こそ、シーズン後に彼の満面の笑みを見たいものだ。
開幕投手は今永昇太選手に決定!#baystars #開幕投手 #今永昇太 pic.twitter.com/11jogDp1em
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) March 21, 2019
2019開幕投手は今永昇太!#開幕投手#三浦大輔 #今永昇太 #baystars pic.twitter.com/JCUtj1BcyV
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5.戦闘服
後日、私はユニフォームを新調した。
背番号は29。昨季途中トレードで加入し、復活へ順調に歩みを進めている伊藤光を選んだ。何を隠そう、オリックス時代から坂口智隆と並んで大好きな選手だった。
オープン戦期間、彼は.350を叩きだし楠本泰史に次ぐチーム2位の打率をマークした。
強肩強打として鳴らしたあの頃の輝きを再び纏い始めた扇の要は若き投手陣をまとめ上げ、優勝へと導いてくれるに違いない。
私はそう確信している。